株初心者がまず目にすることが多い、最もポピュラーなテクニカル分析『移動平均線』
移動平均線はテクニカル分析をする上で1番見られて、テクニカル分析の第一歩です
普通に見ていてもただの折れ線グラフですが、ちゃんと意味があり最初に知るべき
テクニカル分析法で分かりやすく簡単に頭に入ってくるので今から解説していきます
移動平均線は平均点をつなぎ合わせたライン
英語ではムービング・アベレージ(Moving Average)で、頭文字をとって『MA』と表記されています
移動平均線とは、一定期間の価格の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフで表示され、
株価の流れや傾向など売買のタイミングをつかむ手がかりになります
グラフが右肩上がりなら上昇傾向、右肩下がりなら下落傾向で株価の方向性がわかります
移動平均線には様々な種類がありますが、1番メジャーでシンプルな『単純移動平均線(SMA)』を見ていきます
移動平均線の設定方法
一般的に短期線・中期線・長期線の3本のラインで見ます
日足での期間は
短期移動平均線は5日
中期移動平均線は25日
長期移動平均線は75日
週足なら13週・26週・52週
月足なら12ヵ月・24ヵ月・60ヵ月
見る期間によって変わってきます
移動平均線とローソク足の関係
下値抵抗線のチャート
上値抵抗線のチャート
ローソク足が移動平均線寄り上にあれば強い相場、下にあれば弱い相場と判断することができます
ローソク足が移動平均線より上にある場合、平均線が下値支持線として働くことがあり
逆に移動平均線よりローソク足が下にある場合、上値抵抗線として働く場合があります
移動平均線とローソク足をみていれば、底か天井を判断する材料になり、損切りラインとして
移動平均線を割ったら切る、上値を超えたら買うなど活用することができます
移動平均線を使ったトレンドライン
3本の平均線(短期・中期・長期)の動き方を見て、上がるタイミングや下がるタイミング
買いと売りどちらが強いのか、移動平均線を使った有名な売買シグナルをいくつか紹介していきます
GC ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が中期移動平均線を下から上に突き抜けた場面を指します
一般的に買いシグナルとされ、相場が上昇局面になったとされ、
投資家の気持ちが強気になり上昇開始のタイミングで買いが多く入り株価が上がっていく可能性があります
DC デッドクロス
デッドクロスとは、短期平均線が中期平均線を上から下に突き抜けた場面を指します
一般的に売りシグナルとされ、相場が下落局面になったとされ、
投資家の気持ちが弱気になり下落開始のタイミングで売りが多く入り株価が下がっていく傾向があります
上昇トレンド・下落トレンド
上昇トレンドのチャート
移動平均線の上昇トレンドは3本の線(短期・中期・長期)の位置で見ます
一番上に短期移動平均線、次に中期移動平均線、一番下に長期移動平均線の順で位置している時で、
上昇トレンドになると投資家心理が強気で、より高値を目指して上昇していく傾向があります
図では、GC(ゴールデンクロス)してから上昇トレンドに変わって上がっていってます
中期移動平均線が下値抵抗線になり、割っていくとDCになり売りの下値ラインになります
下落トレンドのチャート
移動平均線の下落トレンドの3本の線(短期・中期・長期)の位置は
一番上に長期移動平均線、次に中期移動平均線、一番下に短期移動平均線の順で位置している時で、
下落トレンドになると投資家心理が弱気になり、売られて下落していく傾向があります
図では、DC(デッドクロス)発生から下落トレンドに変わり、中期移動平均線が上値ラインになり
上がっても超えれずに下がっていってます
最後に
移動平均線は見やすく簡単で使いやすく、株を始めた人のトレンド分析への第一歩になります
ですが、必ずしも上がったり、下がったり紹介した様に動くとは限りません
あくまでも目安として使用して、思った様に動かないときはすぐに切ることが大事です
損切りは早くすること
投資は自己責任ですが、参考にしてみてください
最後までお読みいただきありがとうございました。