決算シーズンは、決算発表次第で株価が大きく上昇したり、大きく下落したり、
株価の値動きが激しくなりやすく投資家にとっては注目の日になります
日本の上場企業は、四半期(3か月)ごとに決算発表を行います
会計年度を4月から翌年3月としている企業の場合は、
4~6月を第1四半期(1Q)
7~9月を第2四半期(2Q)
10~12月を第3四半期(3Q)
1~3月を第4四半期(4Q)
で基本的に45日以内に決算発表を行います
決算が良かったからといって必ず株価が上がるわけではありません
決算発表で気を付けること、ポイントなどを紹介します
決算発表でのチェックポイント
前年同月比の伸び
売上高、営業利益、経常利益、純利益といった業績が前年同月比と比べて伸びているのかチェックします
プラスだっただけでなく、伸び率が加速しているか鈍化しているかも重要なポイントです
業績見通しの修正
第1~3四半期では今期の通期業績見通し、第4四半期(通期決算)では来期の通期業績見通しをチェックします
業績見通しは「未定」の場合もありますが、重要なのは「上方修正」か「下方修正」されているのか
が株価が動く重要なポイントになります
コンセンサスを上回っているか
コンセンサスとは企業分析のプロであるアナリストの業績予想平均のことで
市場の共通認識を知るために企業収益、株価動向、経済予想を複数のアナリストやエコノミストなどの
見通しを調査して平均化したもの
決算発表で業績が良くても株価が下がったり、業績が悪いのに株価が上昇することがあります
その理由は、『マーケットコンセンサス』と比較されているからです
コンセンサスを上回る業績なら期待以上で、コンセンサスを下回る業績なら期待外れになります
決算発表で気を付けること
事前に基礎知識を把握しておく
基本的に、業績が良いと株価が上昇する傾向にありますが、投資家の期待が実際の企業価値以上に
高まることもあれば、業績に対し株価が低いこともあります
決算が良かった場合は、株価が上昇しやすいのですが、景気が低迷していて日経平均株価全体が
低迷している際は、決算が好調でも上がりにくい傾向があります
市場予想の確認をしておき、市場予想がいい場合は決算が良くても決算発表前に
株価が上がり切って、決算発表後に株価が上がらない『織り込み済み』になることがあり
好材料出尽くしで株価が下がる場合もあります
決算発表で株価が下がると予想するのであれば売却して、決算発表後タイミングをみて
買い直すことも考えておきましょう
決算発表の直前には買わない
上昇トレンド中の最初の方に株を買っていると、銘柄が決算発表で下落しても、
大きなマイナスにはならずにプラスで売り抜けることがあります
しかし、決算発表直前に株を買ってしまうと、上昇トレンドの高い所で買って
いるので下落すると大きくマイナスになってしまいます
決算発表後の株価の動きは予測しにくいので、直前に買うのはリスクが高いとゆうことになります
聞いたことのある銘柄が下がっているとき
例えば、ファーストリテイリング(ユニクロ、GU)、良品計画、任天堂など
一気に株価が下がって割安だと思って飛びついたら、そこから更に下がっていくことがあり
割安になったのではなく、単純に業績が悪く株価が業績通りになっているので
戻ってくるのに時間がかかります
長期的には良いかもしれませんが短期トレードでは注意しましょう
決算発表で買いたいときとは?
好決算なのに売られている銘柄
例えば、過去最高益を更新しているのに下がっている銘柄は
コンセンサスに届いていない、アルゴリズムなどの関係で売られすぎているときは
上がっていく場合があり、業績に伴った株価になり利益が出やすいのでそこを狙うのはアリです
毎月出している月次が好調な銘柄
月次が好調ということは、決算は必ず良いので、月次を出している小売業の会社は
業績が読みやすいので決算を持ち越すのはアリです
ただ、月次が悪いからといって空売りするのは危険な場合があるので注意しましょう
経営が上手い会社は自社株買い、株式分割、増配などを発表して株価を維持しようと
するので安易に空売りするのはやめた方が良いです
最後に
決算発表の前か後で売買のタイミングや数か月前、数日前に買って決算を跨ぐのか
決算シーズンは株価が動きやすく利益を狙えるチャンスではあります
ですが、気を付けて事前に情報を調べて売買しないと大きく損をしてしまいます
しっかり事前準備して安易に買うことは辞めて、利益確保を目指しましょう
投資は自己責任ですが、損失するリスクを知識を身に着けて回避していきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。